藤 −源博雅−
2011-05-06



今年もまた
藤の花が
美しい時期が来る


さわさわと
風に揺れるたおやかさ


奥ゆかしくも
あでやかな色合い


花の姿そのままに
佇むかの人は


何を思い
何を憂うのだろう


ただ無心に
咲いては散る


巡る時の中で
蘇りを繰り返す花よりも


様々な
厄介事に巻き込まれる


そんな人としての生を
良しとしているだろうか


そうであっってほしい


今のままの姿で
静かに微笑んでいてほしい


それだけを
ひそかに願ってしまう


藤の花の時期は
なおさら



(イメージポエム、源博雅)
[陰陽師]
[詩]

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