大海人皇子
2006-02-12


気高きは 空に香りて咲く梅の

             花より白き 君の横顔


大海人皇子と言う人は、きっと額田王を心から愛しく思って
いたのでしょう。
大海人皇子が額田王を梅見に誘うと言う状況は、あくまでも井上靖さんの
小説「額田女王」の中の1シーンにすぎませんが、それでも実際にそんな
ことがあってもおかしくない。
小説の印象が強すぎて、どうしても大海人皇子と言うと、梅の花を思い
浮かべてしまうのです(^^;
大海人皇子にとって、額田王は白く高貴な花のように映っていたのかな。
そんな額田王を振り向かせることに必死だったのでは、と・・・

でも、皮肉な運命は、大海人皇子にとっておそらく一番のライバルとも
言えるであろう相手、中大兄皇子に額田王を奪わせます。
子供までなした最愛の女性を奪われ、そして後に次期天皇の座まで
自分の手から転がり落ちて、中大兄皇子の子である大友皇子に行く
ことになり・・・
壬申の乱は、大海人皇子の男としての誇りを賭けた戦いだったのかも
しれません。
[飛鳥時代]

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